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朝鮮半島の軍服(ちょうせんはんとうのぐんぷく、)は、李氏朝鮮末期や大韓帝国時代の軍服、日韓併合後を経て日本敗戦後の独立後1948年の両国建国以降現在までの大韓民国、朝鮮民主主義人民共和国における軍服の特徴と変遷を中心に述べる。 == 概説 == 李氏朝鮮の時代までは民族衣装に似た具軍服などが着られていたが、李氏朝鮮末期や大韓帝国時代は軍隊の西洋化・近代化とともに幕末・明治日本軍や清朝の西洋式軍服の影響を受けた。日本からは軍装品を含めた軍需物資の援助を受け、日本で一部生産されていた関係もあり大韓帝国時代の軍装は明治の日本軍の軍装に非常に酷似していた一方でドイツ軍式ヘルメットであるピッケルハウベに似たヘルメットをも使用するという辺りはむしろ当時の清国軍軍装の影響も見られる。当時の朝鮮半島と周辺諸国の複雑な関係を反映したような軍装であった。 日韓併合後、大韓帝国軍は解体され一部部隊は日本軍に吸収されるにしたがって朝鮮半島としての軍装も消滅したが反日独立組織の光復軍や独立軍、朝鮮決死隊、また朝鮮民主主義人民共和国の歴史上では朝鮮人民革命軍(実態は中国の(東北抗日聯軍の朝鮮人部隊の一部、その後のソ連極東軍第88特殊旅団。)において独自の軍装が作られ、ゲリラ軍兵士などが着ていたとされているが詳細は不明である。 第二次世界大戦後の東西冷戦の最前線である分断国家として出発したという事情から、朝鮮半島の2つの国の軍服は、大韓民国(韓国軍)においては西側諸国とりわけアメリカ合衆国、朝鮮民主主義人民共和国(朝鮮人民軍)においてはソビエト連邦、中国の軍服の強い影響を受けた。 さらに、たとえば同様に分断国家であった東西ドイツの軍服と比較すると、大韓帝国時代の軍装は殆ど両者に受け継がれず南北分断以前に日韓併合によって非独立国であった(大韓帝国時代にようやく出来始めた近代軍服の伝統も消滅した)ことも手伝い、南北両国を通じて共通する意匠(帽章、襟章等)もほとんど存在せず同一民族が全く系統の異なる軍服を着用し、それが軍服に対する東西両陣営の発想の違いを端的に示す形となった。 ただし背嚢などの一部の装備品にはかつての旧日本軍の影響が両者ともに残っている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「軍服 (朝鮮半島)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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